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あなたと過ごした時間は、きっといちばん大切な宝物。
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幸せになりたい・・・
そう思うだけなら簡単かもしれない。

最終回を迎える、ラスト・フレンズ・・・。
DVに耐え、恐怖から開放され…挙句の果ては…。

つらさを分かち合うのは、簡単ではないですね。
人を失う悲しみ、苦しみは、人間なら誰しもが涙することでしょう。

私は、福祉の仕事をしていて、たくさんの笑顔を頂きました。
でも、涙することもありました。
別離を目の当たりにすることも...。


ここでひとつ・・・私が学生の頃に書いた詩を載せてみたいと思います。



Plundering coils

もがれた翼は二度と癒える事は無く、
ただ赫い液を流しつづける。
あの日から変わらず、
いつまでも心の奥に居続けるあの記憶。
誰にも渡したくない純粋な想い。
君を求め続けてずっと離さない....
 
例え身体を奪われたとしても、
想いまでは渡さない。
偽りの愛なら欲しくない。
ずっと想っていた愛は、
今世でまた出逢えてもきっと、
結びつくことは無いから。
君が望まない限り、
また私は偽りの愛へ溺れていく...
そして想いを遂げることは無く、
私の身は滅びていくのがさだめなのだから。
 
略奪を繰り返されて、
身体さえも奪われることに臆病さえ感じない。
本当の想いに素直になれたことに、
出逢えて想いを遂げたことに、
私は感謝しよう…。
例え結ばれなかったとしても、
愛し想いつづけるから。
 
 
 
素直になれないもどかしさに、
ずっと悔やんでいた。
それでも君の笑顔を見れたから、
私はそれだけでいい。
だから私は癒しを求める君に、
止まることなく溢れる優しさを、
思いやりをずっと、
捧げることを約束するから…。





Over・・・続き。


・・・どれだけの時間が経ったのだろう。
私は、病院の一室で目を覚ました。
「・・・っ」
うっすらと目をあけてもやはり何も見えるわけが無い。
私の目は見えないのだから。
病室の明かりだけが私の瞳の置くに降り注ぐ・・・。

ガラッ…
そんな音がして、病室の扉が空く。
「莉亜!」
この声は・・・・お母さん。
「おかあさん」
つたない言葉を紡ぐ。
「莉亜!大丈夫なの!?驚いたんよ!」
「うん、ちょっと痛むけど、平気だよ」
「それなら良かったわ…」

私は車に轢かれたはず・・・・
何で生きてるの?
扉が再度開き、誰かが入ってきた。
「失礼します」
「どうぞ」
お母さんが、返事をする。
声からして、男の人みたいだ。
「莉亜さん、無事で良かった…」
「すみません、どちら様ですか?」
私は起き上がり、入ってきた男の人に尋ねた。
「あぁ、まだ横になられていてください」
「大丈夫です」
その会話に、お母さんが入り込む。
「莉亜、この人は莉亜の危ない所を助けてくれたんだよ」
「え?」
お母さんの言葉に驚く。
「莉亜さん、僕は松阪 旋。「めぐる」と呼んでください。僕は、丁度バスに乗ろうとしていて、信号横断中の莉亜さんを見つけて…ただ身体が動いていただけなんです」
「そうでしたか、有難うございました…」
その場では一応丁重にお礼を言う。
何で、助けたんだ・・・と内心は思っていた。
菜摘の傍に行けたのに…


その後、特に身体に異常も無く、骨折なども無かったので、3日間の検査入院後、退院した。
そして、また・・・いつもと変わらぬ日々が続く。
でも、その場に菜摘は居ない…。


盲学校からの帰り道、車が近寄ってくる音がした。
私は、点字ブロックの上を、白杖で探りながら歩いていた。
すると急に車が止まった。
「莉亜さん、元気になられたみたいで良かった」
聞き覚えのある声・・・この声は、旋さん。
「旋さんですか?その節は有難うございました」
「いや、僕は何もしてませんよ」
「助けていただきましたし・・・」
「莉亜さん・・・宜しければ家までお送りしますよ」
「いえ、そこまでしてもらうわけには・・・」
バタン…と、車の扉が閉まる音がした。
旋さんが近寄ってくる。
「莉亜さん・・・そんな悲しい顔してたらほっとけませんよ」
私は、その言葉にハッとした・・・。
感情が顔に出ている!?
平気なつもりだったのに…

私はその場にへたりこんだ…

『なつみ・・・』



私が帰りたくないという気持ちを察してくれたのか、 旋さんは車を私の自宅の方とは逆の方向に走らせていた。
潮風の匂いがするから、多分山陰方面だろう。
「旋さん・・・」
「うん?」
「どこに向かうんですか?」
1テンポ置いて、旋さんが返事をしてくれる。
「潮風のあたれる場所まで。莉亜さんの涙を枯らしてくれる場所にね」
私は、旋さんに対して何も言ってないのに、何でそこまで・・・。
旋さんの優しさと、独りぼっちの寂しさに、また涙が溢れてきた。



「さ、着いたよ」
旋さんの、その声と同時に、車のエンジンが止まった。
私は、ずっと下を向いたままだった。
「莉亜さん?」
「え、あ、はい。大丈夫です」
「一度、外にでましょうか」

旋さんが先に車を降り、助手席の扉を開けてくれて、私の手を引いてくれた。
車を降りると、涼しい風が吹いてきた。
そして、鼻につく・・・潮の香り。
ザザァン…
さざなみの音も聞こえる。
「莉亜さん」
「はい」
「実は僕も、視覚障害者だったんです」
その言葉を聞いて目が点になった・・・。
「え?それはどういうことですか・・・・」
旋さんは私の手を握ったまま、話を続けた。

「僕の弟の篝(かがり)は、健常者だったのですが、2年前に亡くなりました」
私は取り敢えず、黙って聞くことにした。
「篝は、大学卒業間直にして・・・莉亜さんが事故したあの場所でひき逃げに会い、亡くなったんです」
私の手を握っている旋さんの手の握り具合が少し強くなる。
「篝は、臓器提供意思表示カードをいつも持っていて・・・俺に何かあったら、兄貴にみんなやるってずっと言い張ってたんですよ」
「・・・それはつまり、角膜移植をした、ということですか?」
「そういうことです。僕は今、弟と一緒に生きています」
「弟さん、良いことをなされましたね」
「そうですか?僕はこんな兄でも慕ってくれていた篝がとても可愛くて・・・居ないことに慣れるまで時間が掛かりました」
「それでも、今も一緒に居ることが出来る…、私から見れば羨ましい」
「莉亜さん?」
私は口をつぐんだ・・・。
私は、旋さんとは違う・・・。
これからずっと1人だ、菜摘はもうどこにも・・・。

「・・・莉亜さん、実は菜摘さんの事なんですが、莉亜さんのお母さん・・・燈子さんから伝言を預かっているんです」
その言葉に私は反射的に旋さんの方に耳を傾けた。
「どうして、菜摘のことを・・・」
「菜摘さんは、篝の彼女でした・・・」
「!」
「だから僕は、菜摘さんの事は少しは知っていました。菜摘さんも、篝が居なくなった時は、とても寂しそうでしたが、私には、莉亜が居るからと。莉亜の為に明るい私で居たいのって・・・言ってたんです」
「な・・・つみ・・・、なつみぃぃぃぃぃぃぃーーーー」
また涙がこぼれて来た。
せっかく止まっていたのに・・・。
私はここに居るよ、菜摘はどこにいるの・・・。
私はもう、独りぼっちは嫌だよ・・・!
菜摘答えてよ!

泣き崩れた私を、旋さんは優しく抱きしめてくれた。
本当の独りぼっちで居るより、たくさんの人の中で1人で居る方がつらいとは思う。
でもこの切なさは、はがゆさは・・・もう消えないのかな。
「・・・莉亜さん、明日菜摘さんに会いに行きませんか?」
「・・・冗談を・・・言わないで」
「冗談ではありません、菜摘さんはまだ生きています!」
「え・・・」
旋さんは、私を抱きしめたまま言葉を紡ぐ。
「菜摘さんは、今、脳死状態なんです」
「脳死・・・?」
「莉亜さんが、先日居たあの病院に入院しています。燈子さんは、自分からは言えないからと、僕に伝言を頼まれたんです」
「それは・・・本当なんですか?」
旋さんは指文字で、本当だと伝えてくれた。
「菜摘に・・・会えますか?」
「明日一緒に行きましょう」
「はい・・・」

何故、私に言わなかったのかと、お母さんを問い詰めたりはしなかった。
それもお母さんの優しさだと思ったから。

・・・それよりも、早く菜摘の傍に行きたかった。




3.From true lonely

次の日、私の家の前まで、旋さんが迎えに来てくれた。
「おはよう、莉亜さん」
「おはようございます、旋さん」
「それじゃ行きましょうか」
私は一瞬黙ったが、決心した。
「はい」

旋さんの車で、病院に向かう。
車内は、ヒーリング系の音楽が流れていた。
あれ・・・この香りは。
「旋さん、この車・・・菜摘がつけていた香水に似た匂いがするのですが」
「ん、あぁ、それは元々篝が好んでつけていた物だよ」
「なるほど・・・」
菜摘に会えると思うと気持ちが急く・・・。
でも、脳死ということはもう言葉は通じない・・・のかな。

病院に着いてからは、旋さんが介助してくれてスムーズに病室に向かうことができた。
いざ、病室に入ろうとする所で、足が立ち止まる。
私の中には怖がってる自分と、早く会いたい自分が居る。
何とかして、怖がっている自分を押しやり、病室の扉を開けた。

ガラッ・・・

ピッピッピッ・・・
心拍音の機械の音がする。
菜摘が生きてる!?
逸る気持ちを抑えながら、菜摘が横になっているベッドへ連れて行ってもらった。
旋さんの手引きで、菜摘の手を握る。
「な、なつみ・・・」
確かに菜摘の手だ。
温かい・・・・。
でも握っていても握り返してはくれなかった。
やはりもう・・・。
菜摘ここだよ、私ここだよ。
1人にさせないで・・・私は菜摘が居ないと・・・・。
必死に念じるも、やはり反応は無い。
本当にもうダメなのかな・・・そう諦めかけた時に、旋さんが私を呼んだ。
「莉亜さん、菜摘さんはもう長くないそうです」
「そんな・・・!手だってほら温かい!生きてるんですよ」
旋さんは首を横に振る・・・。
「もう、身体が保てないんだそうです・・・」
「嫌だ、嫌だよ。菜摘・・・」

菜摘の手を握りながら、私はベッドにしがみ付いていた・・・。
きっと、おはよって言って起きてくれる。
莉亜って私の事を呼んでくれるはず。
私は、ありもしない期待だけを考えていた。

私の大事な友達なのよ・・・簡単に手放したくなんてないよ。


取り敢えず、今日は、菜摘の身体にも負担がかかるからと、帰宅することにした。
本当なら離れたくなかった。
ずっとずっと一緒に居たかった。
見えない孤独を支えてくれた。
私の変わりに、色んな物を見て、色んな事を教えてくれた。

あれ・・・・そうだ。

私、大事な事忘れてる。
自分の事しか考えてなかった。
菜摘の事考えてあげてなかった。
何て馬鹿なんだろう・・・。
寂しさに駆られ、自分しか見えていなかった。
菜摘だけじゃない。
色んなことに対して、私は私だけが不幸だと思っていた。
そんなはずはないんだ。
みんな、良いことも悪いことも体感しているんだ。
1人で・・・強がって、寂しがって、頼りまくって・・・。

私、ホント馬鹿だ。
悲しみに感情を任せ、笑顔を忘れてる。
こんな自分嫌いだ。

旋さんに送ってもらってから、自宅に着いた。
「莉亜、ちょっと買い物行ってくるわね」
お母さんの声がする。
「いってらっしゃい」
バタンと扉が閉まり、お母さんが出て行った。
お父さんは、仕事に行っているから、夜まで帰ってこない。
頭を冷やしに行くなら、今のうちか・・・。

簡単な身支度をし、家を飛び出す。
駅まで歩いて行き、電車に乗る。
私はどこに行ってるんだろう。
とにかく、1人になりたかった。
独りになって、自分を落ち着かせたかったんだ・・・・。




その日の夜―――
トゥルルルルルルルルル・・・・
「はい、もしもし。松阪ですが?」
「もしもし?旋くんかしら?浅倉ですけど」
莉亜の母親は血相を変えた声をしていた。
「燈子さんですか?どうしたんですか?」
「莉亜が居ないの・・・、私が買い物から帰ったら家に居ないのよ」
「え?どういうことですか?」
「もう、22時近いのに帰ってこないの」
「なんですって?」
母親との電話も早々に、自分が捜しに出ると申し出、車の鍵と上着を掴み外に出る。

・・・莉亜さんどこ行ったんだ。


次回に続く。
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女性
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ヒーリングセラピスト、福祉関係
趣味:
バイオリンorクラリネット演奏
自己紹介:
ラグナロクオンラインGarm鯖で活動中のオーラハイプリーストの他愛も無い日記です。
パンヤも、たまにやっています。
最近は仕事が忙しいので、あまり遊んでいませんが、麻雀とかもやってたりw
福祉関係の仕事をしながら、ヒーリングセラピストもしています。

何気に、へきらーです(笑)


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