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あなたと過ごした時間は、きっといちばん大切な宝物。
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ご無沙汰過ぎますが、こんにちは。sawaです。

仕事とかちょっと忙しくてなかなか書けてませんでしたが、今日は、以前書いた小説の続きをUPしたいと思います。
あんまりいいこと書いてないかもしれないですが、良かったら読んで下さい。

注:もし、読んでくれた方が、泣かれたとしてもこちらは責任は取りません(笑)

私は、電車を降り、海岸方面へと歩いた。
潮風の匂いを頼りに歩く…。
もうだいぶ歩いたかな…。
もうすっかり、日は暮れてしまって、真っ暗で明かりさえ無い場所を、ただ風の匂いだけを感じながら、海辺を目指す。

防波堤の近くで、杖の先が止まる。

カツン…。

この防波堤の向こうは、もう海だということが分かる。
そこまで着いたときに、雨が降り始めた。
結構激しい雨…。
私はすぐさま、びしょ濡れになった。
でもそれでも良かった。
この雨が全てを流してくれる気がしたから。
これでいいんだ…って思った。
私なんて…もう。

一人…その場に倒れこんだ…。



一方その頃、旋は車を走らせた。
色々無作為に探すも、見当たらない…。

『どこにいるんだよ・・・』

いらつきつつも、車の時計を見る。
22時半・・・。

『くそっ・・・』

そして、一箇所だけ思い当たる節があった。
こないだ連れて行ったあの海岸だ。

『まさか・・・、いや、そんな気がする』

旋は、急く気持ちを抑えきれずに、アクセルを強く踏んだ。



どうして・・・こんなにつらいのに、悲しいのに、涙は何で温かいの?
凄く疑問だった。
どんなに流しても、私はもう独りなんだ・・・。
誰も構ってくれない。
こんな私なんて・・・。

長い髪も顔に引っ付いてしまうほど、濡れて居ながらも、その場に座り込んだままだった。
大事な友達を失うって分かって、平常で居られるほど、強くなんて無い・・・。
いっそ、このまま海へ・・・。
そう考えて、立ち上がろうとした時だった。

車のライトが後方から感じられた。
急に明るくなったから分かったことだった。
私は、そんなのをお構い無しに立ち上がり、防波堤を伝いながら、砂浜の方へと歩んでいった。
何とか、防波堤の間にある場所から砂浜へ降り、海の方へと歩き始めた。
誰かが後ろから追いかけてくる感じがする。
雨に打たれている分、体力も消耗しているから、歩くのも精一杯だった。
海に足が浸り、膝まで浸かりかけた時、その声は聞こえた。

「莉亜! 待てよ、莉亜!」

この声は・・・旋さん!?
歩みが一瞬留まるも、前へと進もうとした瞬間、私は不意に抱き寄せられた。
「待ってって言ってるやろ・・・、どうしてこんなこと・・・」
「離してっちゃ!もう私なんて要らんのよ!」
旋さんは、無理やり私を旋さんの方へ向かせ、そのまま私のくちびるを奪った。
「っ・・・」
その行動で、私の肩の力が抜けた。
「俺じゃダメか?莉亜、俺は君のことが好きなんよ!」
・・・・!!
「俺が君の支えになることは出来んの?俺じゃ役不足なん?」
私は何も言えず、そのまま泣くことしか出来なかった・・・。
どうしたらいいのかも分からずに。
旋さんは、私の気持ちが解ってるということだけは理解出来た。

そう、唯一の理解者なんだと悟ったんだ。



4.Pearl moon


雨はすっかり上がり、夜空が見え始めた。
私たちは、一度車に戻り、ある程度水気を拭いた後、車を走らせ、旋さんの家へと向かった。

「旋さん・・・」
「呼び捨てでいいよ」
「何で・・・場所が分かったの?」
一拍置いて、答えてくれた。
「さっきの場所に連れて行ったのは俺だよ?」
「ふふふ、そうでしたね」

他愛も無い会話…こんな時間がずっと続けばいいのに。
そう思った。

彼の自宅に着いて、手を引いてもらって自室に連れて行ってもらった。
「ちょっとここで待っててね」
「うん・・・」
こぽこぽ・・・と、何かを入れる音がする。
「はい、どうぞ」
「これは?」
「コーヒーだよ。熱いから気をつけて」
「ありがとう」
有難く、コーヒーが入ったコップを受け取る。
身体だけじゃなくて、心も温まる気がした。
ふいに、彼が私の名前を呼んだ。
「莉亜」
「うん?」
「さっき莉亜の家に電話しといた。今日は泊まっていくといい」
「ぇ?いいの?」
「構わんよ」
うちの親がよく許したな・・・と、思った。
まぁでも帰ったら、大目玉なんだろうなぁ・・・。

それから、さすがに濡れたままじゃあれだからと、服を借りたんだけど、これが大きくて・・・。
「旋の・・・服、大きいよこれ」
「あはは、ワンピースになってるね」
「ホントだよ」

袖も手が隠れるほど、それくらい大きかった。
でも、その優しさが凄く嬉しかった。

「莉亜、あのな・・・」
「うん?」
「菜摘さんの事なんだけど・・・」
「どうしたん?」
「もう、助からないのは目に見えてるらしいんだ」
「うん・・・」
私はそれを聞いて、受け入れがたかったけど、もう仕方の無いことなんだと思えるようになっていた。
「それでね・・・菜摘さんの、伝言・・・っていうか、書置きされてた手紙があったんだよ」
「え?」
「私に何かあったとき、角膜移植を莉亜にと、書いてあったらしいんだ」
私は、一瞬その言葉に耳を疑った・・・。
「そんな・・・まさか・・・」
「驚くのも無理は無い・・・、でも菜摘さんの最後の優しさ・・・、受け取れない?」
急に言われても・・・。
「少し考えたいかも・・・」
「そうだね、少し時間置いた方がいいかも」
「うん・・・」

角膜移植・・・言葉にすれば簡単だけど、必ずしも手術が確実に成功するわけではないはずなんだ。
でも、菜摘の意思なら、受けたい・・・そうは考える。
それでも・・・。
もう、菜摘は帰ってこない。
それならば・・・。

・・・満月の夜。
たくさん泣いた日。
私にとって、今日という日は、とても大事なものになった。


続く・・・。



著者コメント
あの・・・別にやらしい小説じゃないんで(笑)
でも、莉亜の気持ちはこれからどうなっていくのか、菜摘の優しさはどれだけのものだったのか。
この辺りを組んでいただければなぁ。。。と思います。
ではこの辺で。



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福祉関係の仕事をしながら、ヒーリングセラピストもしています。

何気に、へきらーです(笑)


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